日本人に馴染みが深いアサリは、今や高級食材として取り扱われています。
過去に問題となった産地偽装事件をきっかけに、国内の生産量の正確な数量が判明したことがことの発端のようです。
アサリは、年に2回の収穫シーズンを迎えます。(第1期:2〜4月 第2期:9〜10月)
このゴールデンウィーク期間に、家族の催しものの一つとして、計画されている方も多いのではないでしょうか。
国産アサリを取り巻く事件
2022年1月に発覚した中国産アサリの産地偽装事件が、記憶に新しい方も多いと思います。
外国から仕入れたアサリを、一定期間国内の浜辺で蓄養した場合は、国内産として取り扱われていたことや、ひどい場合には、書類を改ざんして蓄養期間を設けず、国内産として販売していたことが発覚しました。
外国産アサリの主要輸入元
日本に輸入される外国産アサリの主な輸入元は、中国と韓国がほとんどです。
中国が輸入量の7割近くを占めます。
また、その輸入量は年々増加しており、それに伴い、国内産の生産量は減少傾向にあります。
令和2年の水産庁の調査では、国内の生産量の9割が輸入アサリとなっています。
流通量から推測するに、価格が高騰しても不思議でなない状況です。
国産アサリの産地ランク
では、数少ない国内の生産ランキングを調べてみました。
- 愛知県
- 北海道
- 福岡県
- 静岡県
- 熊本県
- 長崎県
- 千葉県
- 広島県
シーズンにより、若干の順位変動はありますが、年間を通して愛知県・北海道が不動の上位のようです。
産地表示に、“愛知県産”・“北海道産”などの表示があるものは、中国産の4〜5倍の値段差が発生しているようです。
最近の出来事
以前は、ゴールデンウィーク期間は、家族揃って潮干狩りは定番にしていたご家庭もあると思います。
しかし、気をつけないと大問題に発展するケースがあります。
前述したように、産地偽装の問題もあったのですが、密猟として処分されるケースがあります。
潮干狩りは、許可されてた場所で行うことが大切です。
以前は、近所の浜辺で潮干狩りを行ったり、漁師さんの情報をもとに自由に行っていた人が多いと思います。
潮干狩りは、地方自治体や漁協組合などが管理運営する場所でのみ許された行為であることを意識しなければなりません。
そのルールを破った場合、漁業法に抵触し、20万円以下の罰金を課せられる場合があります。
2019年には、名古屋海上保安部による検挙が、10〜80代・男女23に及んでいます。
楽しい思い出を作る予定が、大惨事ともなりますので、許可された場所で、その場のルールに則った潮干狩りをお楽しみください。
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