2024年9月に岸田総理の任期満了に伴い、9月末ごろに総裁選が実施されます。(現在調整中)
噂はあったものの、お盆休み直前になって、岸田首相の総裁選不出馬の発表がなされました。
その理由は、かねてより問題となっていました〝政治とお金の問題〟に対する責任を取る為の様です。
永田町は一気に混迷を深め、休み度返しで、総裁選に向けての戦略に奔走することとなったようです。
任期の後半は、不支持率が支持率を上回ることとなり、厳しい環境での日本の舵取りとなりました。
しかしながら、歴代の総理大臣と比較しても、引けを取らない功績を積み上げてこられました。
岸田首相が積み上げた功績と、残念ながら果たせなかったことをまとめてみました。
岸田首相が残した功績
アメリカとの日米同盟の強化
米国バイデン大統領は、岸田首相に対し、コメントを発表しました。
『岸田総理大臣は日米同盟を新たな高みへと導くため、私と共に働いてきた。そして、世界における日本の役割を変革した。重要な、新しい国家安全保障戦略を発表し、ロシアによる侵攻の後、ウクライナへの支援を強化した。そして、韓国のユン・ソンニョル大統領と共に日米韓3カ国の新しい時代を切り開く歴史的な一歩を踏み出して、共通の課題に対処すべく、新しい集団的能力を強化した。』として大きな賛辞を述べています。
また、岸田首相のリーダーシップにより、日米同盟の強固な未来の礎となることを明言しました。
安倍首相とトランプ大統領がそうであったように、両国の現首相にも同様かそれ以上の信頼性を築けていたのでしょう。
中国との日中友好問題の緩和
近年は、原発処理水の放出を断行しました。放出を決定したのは、菅 前総理ですが、実行したのは岸田首相です。前総理が決定したこととはいえども、実行した場合の風当たりは、現職へ影響します。
しかし、岸田首相は、粛々と決定事項を実施し、中国へ対する最大限の配慮を行いました。
その甲斐あってか、サンフランシスコでの日中首脳会談での習近平主席のコメントは控えめな発言に留まりました。
処理水問題では、中国の立ち位置は明らかに孤立していますが、このまま収束することと推測します。
これも、岸田首相が奔走し、各国リーダーを味方につけた外交的勝利であったと思います。
日韓問題の沈静化
お隣韓国との関係性について、特に問題となるのが、慰安婦問題と徴用工問題です。
この問題についても、完全決着には至っていないものの、尹政権との対話を行い、
落とし所を模索しつつ、軟着陸を行いました。
G7・G20 サミットの成功
G7プーリア・サミットでは、G7が集結するなか、国際社会が直面する問題に対し、日本が主導していく姿勢を示すとともに、日本の立場と取り組みを国際社会に積極的に示す意思表示を行ったことで、高い評価を得ました。
G20首脳会議においては、多国間システムの改革・気候変動・デジタル化・女性主導の開発などを訴え、国際社会からの評価を得ました。
また、任期が長くなったことにより、各国リーダーと岸田首相個人への信頼関係も高まりました。
岸田首相が果たせなかった課題
北朝鮮拉致問題
北朝鮮との最重要項目である拉致問題について、全くと言っていいほど進展が見られませんでした。
林芳正 官房長官もこのことに言及し、『痛恨の極みである。誠に申し訳ない。』とのコメントを発表しました。
政治とカネ問題
今回の岸田首相の不出馬の原因となった問題です。以前として真相が掴めない裏金問題や資金調達の不透明さに対し、野党を含め究明を求める声が未だに鳴り止まない。
その他
少子高齢化問題・旧統一教会問題など
岸田首相の今後
今回の岸田首相退任の情報が拡散され、SNS上でも各国リーダーから、これまでの行動と実績に対し、深い感謝の思いが寄せられています。
岸田首相も、日本は未だ発展途上であり、世界のリーダーとともに平和と世界秩序、価値観を守るために結束し、新しい資本主義での成長を希望する旨を公表しています。
今後は、一政治家として、国政の安定化に寄与していきたいとのことでした。
まとめ
令和3年11月から、通算在職日数は1045日に及びます。
その間、経済問題・少子化問題・コロナ禍と数々の難局を乗り越えて来られました。
8月14日に行われた記者会見でも、岸田首相の思いが具現化しつつある志半ばでの退任に対し、
悔しい思いを見せつつも、新生日本の誕生を促すためには、今までの問題に対する責任を果たしつつ、
このタイミングでの退任が、最良の選択肢であると、自ら決断した。との意思を表明されました。
これほどの国の代表・舵取りをすることの重圧は、相当なものであったことと思います。
一度重責から解放され、気持ちも新たに、新生日本の未来を支えてください。
長きにわたり、日本のため、国民のためにご尽力頂き、お疲れ様でした。
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