最近、ネット上で見るようになった『子持ち様』と呼ばれる人がいます。みなさんご存知ですか?
意味としては、文字のままで、子育て中の人を皮肉を込めて、そう呼ぶようです。
そういう私も長男・長女を持った『子持ち様』となります。
【子持ち様】と皮肉を込められるようになった経緯
子育て中の方は、子供の体調や学校行事などで、頻繁に会社を休むことがあります。
特に、子供の体調は予想がつかず、急に休まなければならない場合がほとんどです。
急に仕事を休む場合、当然その穴を埋めるべく、同僚や上司がフォローしなければなりません。
その為に、残業や休日返上を強いられる場合もあります。
そんな影響を受けた側からすると、休んだ人に対し、皮肉の一つも言いたくなるのが心情です。
そういった経緯から発生した造語のようです。
【子持ち様】という言葉が生まれるに至った問題点
世情の流れとして、子育て家庭を応援すべく、産休や育休といった制度を強力に推し進める中、そういった制度の恩恵を受けない側(被害を被る側)のフォローが後手に回っている感はあります。
特に人手不足が深刻化する会社や組織に身を置く人には、転職にもつながりかねない大きな問題です。
退職・転職が頻発すると、残った人に更に負荷がかかり、人手不足を助長する、まさに負の連鎖となってしまいます。
【子持ち様】とならない為の注意点
子育てを行っている方の注意点
子育てを行っている人は、日頃からチームワークを大切にするように心掛けましょう。
気軽にとはなかなかできませんが、休むことを素直に告げられる関係性の構築はとても大切です。
とはいえ、他の人に負担がかかることは避けては通れません。
普段から同僚の仕事をフォローしたり、手伝ったり、問題意識を共有するといった配慮は必要です。
今は、自分が休まざるを得ない状況ではあるが、その立場がいつ逆転するかはわかりません。
そうなった場合は、率先して自分から仲間の仕事を受け持つといった行動を日頃から行いましょう。
子育て行っている方が同じ組織にいる場合の注意点
子育て中の方が、同じ組織にいる場合は、前述したように、いつ自分がその立場になるか分からないことを意識しましょう。
突発的に起こるのは、子育てに限ったことではありません。自身が病気なることもあるでしょう。
身内に不幸にも介護が発生するかもしれません。
実際に、私の同僚で、交通事故に遭い、突然入院を強いられた人もいました。
また、子育ては仕事以上に過酷な場合があります。
産休や育休は休みではないのです。会社いないことだけを理由とするならば休みなのでしょうが、
本人はサボっている訳ではありません。場合によっては、仕事以上に大変な状況に直面している場合が往々にしてあります。
私はシングルファーザーで、子育て中です。急に会社を休む場合もあります。しかしその殆どは、自分の都合はなく、大切な人を守る為に起こしている行動だということをご理解頂きたいと思います。
子育て中の方を組織に持つ会社側の注意点
殆どの会社では、子育て中の方を雇用している場合が多いと思います。
組織を円滑に運営する為にも、不平等感の払拭に尽力することが一番大切なことだと思います。
人手が不足気味の昨今ですので、潤沢に配員できる環境にない場合も多々あるとは思います。
ある保険会社では、育休をとった社員が所属する部署の他の社員に対し、インセンティブを支払ったとの事例もあります。
お金で解決すると、何か後ろめたい感じはしますが、不足する人員を補う為には、残された社員に負担がかかっていることを、会社側が十分に理解していることを社員に理解してもらうことも大切です。
何度も言いますが、不平等感や被害者意識を払拭することが一番大切なことだと思います。
“子持ち様”という言葉が早く無くなってくれるような社会になることを切に希望します。
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